7/22〜7/24(大阪旅行記)

7月22日(日)6時半ごろ起きる。ちょっとまだ眠いが旅行なので無敵の気分。10時過ぎに東京駅に着く。まずは、お手洗いと一服を済ませる。それから胃薬を買って(飲んで食べる決意)お弁当を物色する。違うのにしようかとも思ったが、結局浅草今半の牛肉弁当にした。間違いがなさすぎる。11時過ぎに出発。新横浜をすぎてビールとお弁当。東京駅で開けてしまうと、新横浜くらいにはお弁当もビールも無くなってしまうため旅情の点で新横浜過ぎたら、と決めている。

2時ごろ大阪着。まっすぐホテルに行きチェックイン。今年はラッキーアップグレードはなかった。汗が引くまでビールを飲みながら相撲観戦。このホテルに来るのは4回目なのに、近所を散歩していないな、と思い日傘を持って出かける。北浜のかわいい建築群を見てたのしいが、死ぬほど暑いので30分くらいでまた部屋に戻る。


相撲を見て(御嶽海まで)梅田へ。Hさんと待ち合わせ。「K」というおしゃれ鉄板焼き&おでん屋みたいなものに連れて行ってもらう。水ナスの大葉ソース(アンチョビっぽい匂いがした)、大根のポルチーニ茸ソース、冷たいトマトのコンソメジュレ、明石ダコとキノコのガーリックソテーのなんちゃら風、子羊のステーキのなんちゃらソース、エビ焼きそば(たぶんおしゃれな名前がついている)などを食べる。大根のポルチーニ茸ソースは、外で並んでいるときに通りすがりの男性が女性に「大根のポルチーニソースは食べた方がいい」と力説していたので注文した。おいしかったよ、見知らぬ男性よ。

2軒目に行こうと思っていた立ち飲み屋が休みだったので、またこじゃれたカフェバーみたいな「B」という店に入って2杯ほど飲む。それから「まだ飲めるね」「うむ」ということになって「A」というバーへ。ギムレットコスモポリタンを飲む(もしかしたらあともう1杯くらい飲んでいるかもしれない)。そこからタクシーでホテルへ戻る。服を脱ぐところで力尽きて、そのまま行き倒れたように眠ってしまう。

7月23日(月)8時ごろ目が覚める。ものすごくよく寝た。確か昨日は11時半ごろに寝てしまったのではないか。昨日コンビニで買っておいた冷たいそうめんを食べてからお風呂。11時過ぎくらいに外へ出る。もう大阪で行きたいところも特にないので、今回は「女殺油地獄」にちなんで天満あたりをうろうろすることにする。

まずは中崎というところに行く。前は長屋だった建物がおしゃれ雑貨屋や美容院などになっているエリア。手ぬぐい屋さんに入ってお土産を買う。その手ぬぐい屋の店員さんに「暑くて死にそうです」と言うと、「商店街にある『N』っていうたい焼き屋さんがやっているかき氷がおいしいですよ」と教えてもらう。ちょうど商店街へ行こうと思っていたのでうれしい。


「N」に到着。冷房が効いていなくて絶望したが、かき氷食べれば冷えるだろう、と気を取り直す。グレープフルーツのシロップがかかっているものを頼んだ。天国。体の中から冷えて気持ちがよくなったところで、また歩き出す。

中崎天五商店街から天神橋筋商店街へ。ずーっとアーケードの下を歩くので驚くほど楽。途中、Hさんに教えてもらった「H」という立ち食い寿司を見に行くが並んでいたのであきらめる。


事前に調べておいた「S」というお好み焼き屋さんへ。鉄板付きの4人がけボックスがたくさんあるお店。自分で焼いても店員さんに焼いてもらってもいいらしい。もちろん店員さんにお願いする。豚玉と焼きそば。家で焼くお好み焼き、という感じでうまい。焼きそばもかりかりになった麺がとてもうまい。生ビール3杯飲む。

3杯目のビールが半分くらいまで、という頃お店の前を甲高い掛け声とともに「ギャル神輿」が通る。天神祭宵宮の前日に毎年恒例で女性だけで担ぐお神輿らしい。女性だけなのだが、特に小さい御神輿でもなく本気のお神輿をかついでいるようだ。ギャルたちの後ろをカメラを持ったいい年の男性陣(以下おっさん達)がぞろぞろ付いていくのも味わい深い。天満宮への行き方を確認して店を出る。天満天神繁昌亭の前を通り過ぎ、大阪天満宮へ。ちょうどギャル神輿の宮入のようだ。おっさん達がカメラを構えて何重にもなっている後ろから写真を撮ったり、隙間からギャル神輿を見守る。宮入が終わってお参りした。おっさん達はギャル神輿に群がっていた。


御堂筋線が止まっているみたい、とHさんから連絡が入ったので、南森町から日本橋へ向かい、そこから松竹座まで。途中、「とん蝶」の七味唐辛子入りのを買う。幕間で食べるつもり。

「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」。おそらく一番の見どころであるであろう、綱豊(仁左衛門)と助右衛門(中車)とのやり取りの最中、何度もうとうとしてしまう。最後の仁左衛門の衣装はド派手で大変すてきだったが。真山青果とは話が合わないとの思いを強くする。「口上」。豪華!徹底的に豪華!右列の席だったので、扇雀さん、歌六さんが見えなかったのがちょっと残念。隣のブロックの二人が思いっきり乗り出して見ていて(私から見えるはずの猿之助さんが隠れるくらい)、この贅六が、という悪口は心の中に留めておいた。「女殺油地獄」。目当てはこれ。幸四郎の与兵衛は、憎めない感じがやや薄いかなあ、という感じ。良かったのは、猿之助のお吉。この人の女形は、なんというか年増のぷっくりした色気、みたいなのが出ていい。もっと見たいんだけどな。

終演後、心斎橋へ。ここからはいつものルート。「P」で、冷やしトマト、厚揚げをカリカリに焼いてバルサミコソースで食べるやつ、ハモの梅酢和え、梅茶漬け、クラシックラガー小瓶2本に、日本酒2杯。飲んだのは、「仙禽 かぶとむし」と「作 IMPRESSION type - N」。両方ともうまかった。



つぎに近くの「A」というバーへ。マスターが私のことをうっすら覚えていたらしい。また歌舞伎です、などと言っていたら隣の男性に話かけられて、しばし歌舞伎の話で盛り上がる。その男性(Kさん)に、5日に某役者さんの勉強会があるのだが(その役者さんのお知り合いらしい)、良かったら行きませんか?と誘われる。なんだかおもしろくなってしまったので「行きます」と伝える。

Kさんを見送って、今度は左隣の男性(Nさん)と話し始める。焼きめし食べに行こう、と言われ、「えっ、もう一口しか入らないですよ」と言ったのだが、「いいよいいよ」と言われたので二人で店を出る。焼きめしがうまい、とさっき話題に出たお店は休みだったので、Nさんが知っているメキシコっぽいバー(テキーラがたくさん)に連れて行ってもらう。何かアイラっぽいウイスキーソーダ割、と「Z」で一度飲んでおいしかったテキーラがあったのでそれをロックで飲む。たぶん高いやつ。「A」で飲んだのは、何かのブレンデッドウイスキーソーダ割り、またコスモポリタン、Kさんが入れていたボトルから一杯頂戴したウイスキーソーダ割り、ジンの水割り、くらいか。ホテルに戻って、また服を脱いだところで行き倒れ寝。

7月24日(火)8時前に目が覚める。スマホを見ようと探すが見当たらない。バッグをひっくり返してもない。ホテルに無料で借りられるスマホがあるので、何度か自分に電話をかかけるが、まったく音がしない。2軒目ではバッテリーが無くなったので充電させてもらったあと、バッグに入れてそこからは出していない。3軒目はスマホを出した記憶はない。タクシーが怪しいが領収書をもらっていないので、電話をかけられない…どうしよう…と思っていたが、ダメ元でベッドを動かしてみたら見つかった。隙間から落下したらしい。ドッと疲れる。11時過ぎくらいにホテルをチェックアウトし荷物だけ預ける。

昨夜Kさんに教えてもらった「D」というかやくごはんが有名な定食屋さんへ行くためになんばへ。かやくごはん、赤だしの豆腐の味噌汁、カレイの煮つけ、冷ややっこ、瓶ビール1本。うまさしかない。お出汁のすばらしさ。

毎回お参りしているので法善寺へお地蔵さんに水をかけに行く。また大阪来れますように。

もう少しぶらぶらしようかと思ったが、暑さが耐えがたいので近くの喫茶店「A」へ。レトロでかわいい。

2時前にホテルへ戻り、体を冷やして新大阪に行く。「Z」と会社用のお土産を買って、牛カツサンドとビールを買って新幹線に乗る。食べ終わってうとうとしているうちに東京に着く。新宿へ移動して、「Z」へ。お土産渡す。昨日、知らない人と話した後遺症で「昔ね、うさぎ買いたかったんだよ」という心底どうでもいい話をしてしまう。オチのない話をして甘えたかったのだな。10時過ぎに店を出る。帰宅して荷物を片付けている途中で力尽きてしまい、床寝。3時ごろ目が覚めてとりあえず荷物を片付けて布団に入る。旅行はもうおしまい。