BookSpy

Twitterで「BookSpy」が増殖中。ライターの山崎まどかさん(http://twitter.com/romanticaugogo)から始まったこのTwitter遊びが、超おもしろい。以下は山崎さんのツイート。

「電車とかカフェで読書している人の本を横目で見て、何か特定し次第、つぶやく」ニューヨークの@CoverSpyを真似て、「BookSpy」をしたいと思います。街で本を読んでいる人を見かけたら、#BookSpyをつけてタイトルをつぶやいて下さい。

本家のCoverSpy(http://coverspy.tumblr.com/)を見てみたらワクワクしたので、私もBookSpyに。

2010/11/16 19:32:32 有楽町線。黒縁メガネの女子高生がダイアナ・ウィン・ジョーンズ『グリフィンの年』を読んでいる。 #BookSpy

2010/11/17 20:26:49 都営新宿線。焦げ茶色のコートに水色のストール、ツィードのスカートを履いた女性が井上荒野『つやのよる』を読んでいた。 #BookSpy

2010/11/17 22:39:13 副都心線。ベージュのコートにオフホワイトのパンツを履いている20代の女性が岡本太郎『今日の芸術』を読んでいる。 #BookSpy

2010/11/18 09:40:08 有楽町線ボルドーの細いフレームのメガネ、焦げ茶色のコートにピンクのマフラー、ジーンズの女性(40代?)が小池真理子『愛するということ』。モスグリーンのフード付きコートにジーンズの男性(20代後半?)百田尚樹『ボックス!』上巻。 #BookSpy

2010/11/19 08:12:52 東武東上線。グレーのスーツを着た30代後半の男性が大沢在昌『魔物』上巻を読んでいる。 #BookSpy

並べてみるとやっぱりおもしろい。いやしかし私の行動範囲、行動パターンがまるわかりだな……。

このハッシュタグを眺めていると、私の知らないいろんな人がいろんな本を読んでいて、それでいろんなことを考えているんだろうな、というごくごく当たり前のことが実感できて楽しい。あとは単純に見た目と読んでいるもののギャップがあると「おおっ」とひとりで盛り上がっている。そう来たか、なんて。

スパイたるもの人の情報は盗んでも自分の情報は盗まれるな、とも思ったが、スパイされるのも楽しそうなので文庫本はブックカバーを付けないで持ち歩くことにした。「黒のパンツにグレーのトレンチコートを着た30代女性がニヤニヤしながらエルロイ『ホワイト・ジャズ』を読んでいる」とか書かれたい。さあこいスパイども!