雲助蔵出し ふたたび


■12月23日(木)「雲助蔵出し ふたたび」於浅草見番

春風亭ぽっぽ「悋気の独楽
柳亭市楽「表札」
五街道雲助「雁風呂」
オマケ「四宿の屁」
―仲入り―
五街道雲助「芝浜」

■四宿の屁
くだらなくって大好きだ。

■芝浜
いい「芝浜」だった。
聞くたびに「この噺、っていうかこのカミさんどうなのよ」と思うのに、なんだか納得させられてしかも泣いちゃう不思議な噺ではあるが。
泣いちゃうのは、カミさんが手をついて「嘘をついていた」と謝るところなんだけど、この噺で一番好きなのは、勝五郎が河岸の開くまで芝の浜で一服するところ。しらじらと夜があけて、勝五郎がお天道様に向かって手を合わせる、その時に忘れかけてた「仕事をする人の顔」を一瞬取り戻す、その瞬間がいいなと思う。
なので「いい芝浜だったな」と終わった後に思うか思わないかは、そこの場面が基準になっているんじゃないかなー、と。あくまで私にとっては、ですが。

ようやっと年末気分になった。