『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/02/05
- メディア: 文庫
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おもしろかった。最後の最後に出てくる「長恨歌」全文が!「長恨歌」を読んでここまでじーんとするとは思わなんだ。空海たちが、50年前、玄宗楊貴妃に何が起きたのかというのを紐解いていく過程を4巻にわたって追いかけていったその先にこの詩が出てくるわけだ。
思い出してふたたびじーん。
七月七日長生殿、夜半無人私語時(七月七日長生殿 夜半に人無く私語の時)
在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝 (天に在りては願わくは比翼の鳥と作(な)り 地に在りては願わくは連理の枝と為らん)
■今日からオルハン・パムク『無垢の博物館』を読みたかったのに、店頭に並ぶのはどうも明日かららしい。22日発売ってツイートしてたのに早川書房…。うぐぐぐぐ。アトウッドの『オリクスとクレイク』を買ってしまおうか。