5/18〜5/21(中欧旅行記1)

5月18日(金)
晴れ。4時起き。なんとか起きられた。高速バスの乗り場まで父に送ってもらう。すみません。成田空港で友人と合流、11:00発のフィンエアーに乗る。

フィンランドビールがおいしい。機内食は普通だが選択を間違えて炭水化物ばかりになってしまう。焼きそばとそばとパン。どういうことだ。

ヘルシンキ空港で乗り継ぎ。小さい機体の割には離陸がスムーズだったので油断していたら着陸のときに揺れてうっかり声が出てしまう。確かきゃあとか言った。3時間くらいでブダペスト着。この時点で現地時間18:20。外はまだ明るい。日本時間だと19日の1:20か。よくわからない。シャトルバスに乗ってホテルまで行く。インターコンチネンタルホテルでリバービューの部屋。夜、日本で調べてきたレストラン"Hunyadi"へ行ってあわあわしながらなんとか注文。フォアグラのトカイワインソース(前菜)と鴨のローストにする。あとビール。フォアグラのおいしさに感激する。ただ量が多くて大変だった。ブダペストの夜景を見ながら歩いて帰る。とんでもなくうつくしい。

部屋からも夜景を眺めてぼんやりする。

5月19日(土)
晴れ。やっぱり部屋からの景色がすばらしい。

チェックアウト後、ブダペスト中央市場へ。肉屋に目を奪われる。野菜もおいしそう。ウィーンのホテルで食べようとフォアグラパテの缶詰を買う。

昨日ホテルで予約してもらったレストラン"TIGRIS"へ。高級店。スモークタンの前菜とローストチキン、ビール2杯。うまい!友人は白アスパラの前菜とフルーツコンポートの上にフォアグラが3枚載ったイカツイ食べ物とトカイワイン。

帰りに近くの小さいお店(寄ろうと思っていたスーパーは午前中で閉まっていた。おのれヨーロッパ)でホテルに持っていくトカイワインを買う。それからTIGRISのおっさんの薦めに従い王宮の丘へ登り景色を眺める。すごい眺め。ブダペストはうつくしい街。

17:10発の列車に乗ってウィーン西駅へ。20時過ぎに着く。まだ明るい。駅ビルで夕飯を買ってホテルへ。ホテル近くの果物屋みたいなものが開いていたのでビール(ブドヴァル!)も買う。アパートメントホテル、というやつらしい。フォアグラとトカイワインで乾杯。おいしい。ブドヴァルもなかなか。

5月20日(日)
晴れ。本当は今日、美術館めぐりをしてしまうつもりだったが明日の天気がどうやらあまりよくないようなのでヴァッハウ渓谷へ行くことにする。西駅で往復の電車と遊覧船がセットになっているチケットを買う。昼ごはん用のサンドイッチと水を買って電車に乗る。昼前にメルクに到着。まずはメルク修道院を見学に。

メルク修道院といえば『薔薇の名前』に出てくるメルクのアドソだが(友人に言われ思い出す。そういえばそうよね)、思っていたより明るい色使いでなんというかちょっと陽気でバカっぽい印象。上からの景色はすばらしく、イギリス人のおばさまが"Oh,Lovely."と言っていた(Lovelyの使い方でイギリス人だな、とわかる)。

メルクの船着場から遊覧船でヴァッハウ渓谷めぐり。降りたらホイリゲに行こうと思っていたので最初は我慢していたが、お日様のすばらしさにたまらずビール。なんというか人生の春。世界各国の観光客がいっせいにカメラを構えてシャッター切るのを眺めるのも楽しい。観光地って本当にいい。

デュルンシュタインで下船して散策。ケーリンガー城が見えるという山を登るがキツすぎるし腹も減ったしなんだか悲しく怒りもこみあげてくる。とにかく登って(実はケーリンガー城まで行けるのだがギブアップ)、とにかく降りてホイリゲに入る。


ブドウ畑を眺めながら白ワインの炭酸割り。うまい!機嫌もすっかりよくなる。

そして肉。うまい!

帰り、電車で帰ろうと駅に行くと見事なまでの無人駅。駅に置いてあったハリボー自動販売機に1ユーロ入れてみたらちゃんと出てきて驚く。ただ出てきたのはハリボーではなかったが。

駅にいた日本人男性に話しかけられる(しかも駅には私たちのほか彼しかいなかった)。ご家族の仕事の関係でウィーンに住んでいて今日は遊びにきたとのこと。一緒に最終電車に乗って(18:30発。彼がいなかったらオタオタしている内に電車が行ってしまい困ったことになったに違いない。ありがとうございます)クレムスへ。クレムスからまた電車に乗ってウィーンの何駅だったかまで。彼とはそこでお別れをし(というか私たちが切符の打刻を忘れていたので先に行ってもらうことにした、というのが正確な状況だが)地下鉄で西駅まで戻る。お日様と歩き回ったおかげでぐったりと疲れた。ビール飲んで寝る。

5月21日(月)
うす曇り。昨日行くはずだった美術館へ。ただ月曜日なので休みのところが結構多い。まずはレオポルド美術館。ここは世界最大のエゴン・シーレ・コレクションが売り。「自分大好き!」な「自画像」とか有名。シーレが描いたクリムト肖像画がかわいかった。なぜか魚がちょろりと宙に描かれていて。しかしこれを見たのは別の美術館だったかもしれない。いや、でもここな気がする。クリムトの特別展「旅するグスタフ・クリムト」もやっていた。エミーリエ・フレーゲゆかりの品々とか(かわいいワンピースが飾ってあった)書簡とかが公開されていた。クリムトはかなりの筆まめだったようだ。ああ、もちろん「死と生」も!ちなみにクリムトは今年生誕150周年なのでいろんなところで特別展をやっているため、いたるところでクリムトの写真が入ったポスターを見た。なんか妙に笑えるのが困る。クリムトの写真で一番好きなのは変な服着て(クリムトが自分で考案したらしい。やっぱり変な人だ)ねこをだっこしてカメラ目線で写っているもの。こっち見るな。

一応シュテファン寺院も見に行く。外側は修復工事中。窓に赤とか青の何かが貼ってあったため内陣がなんだかすごい色合いになっていた。なんかモネの絵みたいな色。

そして次はベルヴェデーレ上宮。ここは何といっても「接吻」が目当て。すげえ、としか言いようがない。いくら見ても見飽きない。ため息。おそろしいことに「フリッツァ・リードラーの肖像」が霞んでしまう。

ホテルインペリアルのカフェで休憩。昨日の彼に「ザッハトルテよりインペリアルトルテの方がおいしい」と言われたのでそれを確かめる。うん、確かに甘いけれどおいしい。けれど甘い。ザッハトルテは食べていないので比べようがないのだが。小さいサイズがあるようなのでお土産はこれに決めてしまう。買うのは最終日近くでいいだろう。

オットー・ワーグナー設計のカールプラッツ駅なんかを見ながらホテルへ戻る。

ビール飲んで早めに寝る。明日は朝早くに起きてチェコへ移動する。