『死のオブジェ』他
■キャロル・オコンネル『死のオブジェ』読了(5月23日)。
- 作者: キャロルオコンネル,Carol O'Connell,務台夏子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2001/08/25
- メディア: 文庫
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いまや彼はすっかり目覚めていた。こういうとき度胸をつけるためにとライカーが教えてくれた、わずかばかりの悪態で武装して、彼は窓辺に飛んでいき、勢いよくサッシを押し上げた。まずは敵の出自に関する毒舌からだ。彼は窓から身を乗り出した。
ここが一番好き。チャールズがどんな人間かこの短い文章でしっかりわかるじゃないか。だからオコンネル好きなんだ。話は「続!」って感じで幕引き(殺人事件自体は解決するけど)。これを読んだ人は必ず『天使の帰郷』を読もうぜ!
■キャロル・オコンネル『天使の帰郷』読了(5月29日)。
- 作者: キャロルオコンネル,Carol O'Connell,務台夏子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/02/23
- メディア: 文庫
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大傑作。マロリーの出自が明らかになり、彼女の本当の母親はどうなったの?という前3作からずっと引っ張られてきた謎がついに解決。なんといっても最後。シリーズを順番に読み続けてきた人ほど胸がえぐられる。どんな気持ちでマロリーはああいう風に言っていたのか。
■カート・ヴォネガット・ジュニア『チャンピオンたちの朝食』読了(5月25日)。
- 作者: カート,Jr.ヴォネガット,カート・ヴォネガット・ジュニア,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1989/12/01
- メディア: 文庫
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とにかく、わたしはこの戦争小説を書き上げた。つぎは楽しい小説を書こう。 「スローターハウス5」
「つぎ」の「楽しい小説」というのがコレらしいが、おもしろい小説だったけど、決して「楽しい小説」ではなかったぞ……。くすっと笑ってしまうところもかなりあったが、「楽しい小説」ではなかったぞ……。
■リチャード・ブローティガン『愛のゆくえ』読了(5月30日)。
- 作者: リチャードブローティガン,Richard Brautigan,青木日出夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/08/01
- メディア: 文庫
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■佐藤亜紀『モンティニーの狼男爵』読了(6月1日)。
- 作者: 佐藤亜紀
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 文庫
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■内澤旬子『世界屠畜紀行』読了(6月4日)。
世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)
- 作者: 内澤旬子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2011/05/22
- メディア: 文庫
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肉を食べるなら知っているべきこと、っていう気持ちで読むのではなくておもしろいから読んだ。だって知らないことを知るのはおもしろいでしょう?ワクワクするでしょう?
読み終わって最初に思ったことは「肉が食べたい」だった。仔羊のローストとかねー。あー。(ダイエット中なのでちょっとツライ)